■随想
Essays
 ここは日頃,思っていることや感じていることを記したいと思います.

<目次>

●プロの整備と素人のDIY整備
 素人DIY整備とはいえ,十分な知識をもって,適切な工具や測定器類を使って作業し,正しく点検すれば,プロの整備と大差のない結果を得られると信じます.しかし,あるレベル以上は決してプロを超えられないのは事実でしょう.
 プロと素人のどこが違うのでしょうか? 一覧表にしてみました.
項目プロフェッショナル素人
知識多くの車種の全般的な知識が求められる特定の1車種の整備対象分野だけ知っていればよい
工具や測定器豊富(お金がかかっている)少ない(努力次第でそろえられる)
予算潤沢(または必要十分)少ない(努力次第で安価にできる)
時間納期がある(長時間かけられない)納期は無いようなもの(時間が少々かかってもよい)
料金部品代+工賃(人件費)+技術料+設備維持費+その他あれこれ部品代+工具代+勉強代(?)

 プロは短時間(納期厳守)で多くの仕事をこなさなければなりません.整備作業の内容が,故障品の修理ではなく部品交換が中心になるのは当然の流れでしょう.プロは顧客の期待に応えなければならないし,顧客を裏切るようなことをすれば,次から仕事がなくなります.
 一方,素人の作業に納期はあってないようなものです.なんとならば何年かかっても良いわけです(^^; 時間をかけてあれこれ試行錯誤して成功を勝ち取る(?)のは,お金に換えがたい魅力があると思います.


●昔の電装屋さんと今の電装屋さん
 大塚電装という電装屋さんがあります.電装業者がどんな職業なのか,大塚電装のホームページを探し当てるまでは,まったく知りませんでした.同社のblogはこちらにあります.
 電装業には,自動車整備士などと同様に国家資格(自動車電装整備士)があって,自動車の電気装置(電装)を取り付けたり整備・修理する職業だそうです.
 1970年代の電装業者の主な仕事はアフターマーケット品のエアコンの取り付けだったらしいです.当時,カー・エアコンは高級品であり,必要に応じて取り付けるものだったようです.
 2007年現在の電装業者の主な仕事は,カーナビの取り付けのようです.最近ではカーナビも新車時に純正装備されてきつつありますから,いずれカーナビ取り付けは主たる業務ではなくなるのかもしれません.また,昔から営業している電装業者はカー・エアコンの修理に関する技術をもっており,現在でも夏場の特需があるようです.
 さて,そんな電装業者ですが,若い担い手が不足しているそうです.自動車整備士よりマイナーですし,国家試験の受験者は僅少のようです.また,電装修理の内容も,1970年代あたりまでだと,壊れた電装品を修理していたのが,今や部品交換で済ませるのが常識だそうです.このためマニュアル通りに故障箇所を探しだして,不良と思われる部品を交換するだけなので,修理技術は身に付かないし,マニュアルなしには故障箇所を特定するのもおぼつかないそうです.

 電装業者は,いわば電装のプロフェッショナルです.カーナビの取り付けなら大手自動車用品店でも引き受けていますが,作業品質は雲泥の差のようです.しかし世人の多くは「安くて,ちゃんと動作して,外見がそれなりに収まっていれば良し」ですから,電装業者に頼むユーザーは限られるようです.輸入車の場合,自動車用品店では断られるようですが,電装業者なら引き受けてくれるそうです.難しい仕事ほど電装業者の本領を発揮できるそうです.

●技術の安売りはしないのが当然
 先日ディーラーにお願いしてアイドリング不良を修理してもらいました.自分でも4週間ほど格闘し,WinALDLを使ってECMからの情報を分析してもすべて正常で,手がかりが得られず,ECMを手持ちの予備と交換したり,センサ類を米国から購入して新品に交換しましたが解決しなかったので,あきらめてプロにお任せしたのです.
 サービス・マニュアルにしたがい,チェックすべき箇所はチェック済みでしたし,交換すべきセンサ類や部品類も交換済みだったのでディーラーのメカニックも少々頭を悩ませたようです.
 2週間ほどで修理完了となりました.原因はディストリビュータでした.実は手持ちの新品ディストリビュータがあったのですが,ディトリビュータ・レンチを持っていないし,元通りに装着して調整できるかどうか不安だったので,手出しできずにいました.その新品ディストリビュータを修理依頼時に預けてあったので,今回は部品代が安くすみました.
 請求書は予想通り(^^; 高額でした.部品代の3倍ほど技術料が請求されていました.
 ディーラーのメカニックは,私の自作スキャナより高機能で高価なTech Iを使い,専用工具を使って作業したはずです.ほとんど読みかじり・聞きかじり程度の知識しかなく,経験値もゼロに近い私と比較すると,プロは知識も経験ももっています.
 だから技術料は高くて当然だと思うのです.工賃は高くて当然です.

 でも部品代はもう少し安くても良いと思います.まぁ17年前のクルマの部品とはいえ,現在でもメーカー純正部品が新品で市場に流通していますから,保管経費+死蔵品の経費を考えても,市場価格の2〜3倍程度で抑えてほしいものです.(^^;



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